日本の競馬


概要

 日本は、パートⅠに位置づけられた競馬開催国です。競馬開催は、日本中央競馬会(JRA)と地方競馬全国協会(NAR)の2つの統括団体に分けられています。JRA主催競走では競走のグレード表記が国際グレードと一致していますが、NAR主催の競走では東京大賞典(G1)の1レースを除き、国内グレード(いわゆるJpn表記がされているもの)が国際的に認められておらず、制限付きリステッド競走(2010年まではListed競走とされていましたが、2011年以降NAR主催の国内グレード競走はListed Restricted競走に分類されています)と位置付けられています。
 主要競馬国の中で唯一走行タイム計測が0.1秒単位となっており、クビ差以内のわずかな着差分類がハナ、アタマ、クビの3種類しか行われていないのも特徴(ヨーロッパやオセアニアで見られる短頭、半頭、短首、半首、長首といった細かな着差表記は行われていない:0.1秒単位のタイム表記からはこれらを判別できない)です。

開催状況

 2023年は、平地16,936競走(うちグレード競走130)が施行されました。少数ながら障害競走、ばんえい競走も施行されています。

競走馬の生産状況

 日本は、主要な競走馬生産国の一つです。2023年は7,753頭が生産されており、世界第4位の規模。競走馬登録数は35,783頭でこちらは世界第3位の規模です。生産される競走馬数と競走馬登録数の比率が4.61と、主要競走馬生産国の中で突出しているのが特徴で、輸出される競走馬が非常に少なく、かつ競走馬としての稼働年数が長いことを表しています。

主要競馬場